洗濯で汚染物質排出を防ぐ方法5選

プラスチックごみや合成成分が海に流れることによって起こる海洋汚染問題。
「ポイ捨てをやめればいい」と考える方も多いかもしれませんが、私たちの何気ない生活の中でも気付かないうちに少しずつ汚染物質を海に排出してしまっているのです。
その1つが洗濯。
合成繊維で作られた衣類や洗濯ネットを使用して洗濯すると、少しずつ抜け落ちた合成繊維が海へたどりつき、それを海洋生物が食べ、その海洋生物を人間が食べる。
水や土壌、空気をも汚染され、あらゆる角度から人体や環境に悪影響を及ぼしています。
合成洗剤を使ったときも同じ。

そんな事実を知ってから、毎日の洗濯も環境に優しい選択をしたいと思って、今私ができる範囲で取り組んでいることをご紹介します。

天然繊維の衣類を買う

洗濯でマイクロプラスチックを排出しない第1の方法は合成繊維の衣類を極力避けること。
合成繊維はポリエステル、ナイロン、アクリルなどの素材。
天然繊維は綿(コットン)、麻(リネン)、絹(シルク)、羊毛(ウール)など天然で採取できる素材のこと。
天然繊維は吸湿性・保温性に優れているので、季節を問わず使用できるところも良いところ◎
通気性が良いので夏は涼しく、冬は空気を含んで温かい。
オールシーズン着用できると購入する衣類の数も少なくて済むし、衣替えの必要もありません。

こちらの記事では私が物を買うときに大切にしている基準をまとめています☟

私は特にコットンとリネン素材の衣類が好き。
軽くて、使えば使うほどやわらかく馴染んでくるので、長く大切に使うほどに愛着がわきます。
敏感肌の人にもおすすめの素材です◎

海に優しい洗濯バッグを使用する

伸縮性があるものや下着などは合成繊維を含んでいることが多いので、全ての衣類を天然素材100%に揃えるのはなかなか難しいです。
そんなときに活躍するものがマイクロプラスチックをキャッチしてくれる洗濯バッグ

私は「サンテラボ」のものを使用しています。

ナイロン100%で細かい網目で作られているのが特徴。
これに衣類を入れて洗濯すると、バッグの中にたくさんの合成繊維のごみが溜まります。
それを水に流さず、ごみ箱に捨てる。
100%流出を防げるわけではないみたいですが、毎日の積み重ねなので、少しでも流出を防げるのなら、と思って使用しています。
もちろん衣類を保護してくれる効果もあります◎
ポイントは衣類の量はバッグの半分程度まで。
入れすぎると洗濯の効果が薄れたり、摩擦で衣類が傷つきやすくなるのでご注意を。



天然繊維用の洗濯バッグを使う

サンテラボの洗濯バッグは主に合成繊維を含むものを洗濯するときに使っています。
天然繊維のものを洗濯するときは、コットン素材で作られた巾着袋に入れて洗濯しています。



どちらも野菜や果物バッグとして販売されているのですが、コットン100%なので洗濯してもマイクロプラスチックを排出する心配はありません。
天然繊維の衣類を保護する目的でこちらに入れて洗濯しています。

ただ、デメリットとしては洗濯中に紐が絡まりやすいこと。
洗濯時は紐を短く結ぶ手間があるのでちょっと面倒。
そんなのできないよ~って人はナイロンバッグから始めてみることをおすすめします◎

合成洗剤を使わない

海洋汚染はマイクロプラスチックだけが問題ではありません。
プラスチックが海に流れていくのであれば、洗剤も同じ。
洗剤の成分表を見たときに「界面活性剤」という文字を目にすることは多いと思いますが、これは生物の身体では分解できない成分です。
マイクロプラスチック同様、海に流れて生態系に悪影響を及ぼすことは容易に想像できますね。

最近、当たり前のように使っていたものは本当に必要なのかを改めて考えることが増えたのですが、洗剤についても「本当に必要なのかな?」と思うようになって、結局洗剤を使うのをやめました
驚くことに水だけでも洗剤を使ったときと変わらないくらい汚れが落ちます。

日常生活でそこまで派手に汚れることはないし、汚れてしまったところは部分洗いで石鹸で洗ってから洗濯すれば大抵の汚れは落ちます。
石鹸はマルセイユ石鹸を愛用中です☟

私たちは販促に流されて、必要なものだと思い込んで購入しているものがいかに多いか思い知らされます。
疑問に思ったものは使わないで様子をみてみると、意外な事実が分かったりします。
買うものが少なくなれば節約になるし、家の中もすっきり。
情報に踊らされずに、なくても困らないものを発見していくことも楽しかったりします。

節水も大事な環境保全

環境に配慮するのであれば、海洋汚染問題だけでなく、天然資源の節約にも目を向けたいところ。
世界では水不足が深刻化していること、水を使うときには下水処理やポンプなど様々なエネルギーを使用するため、CO2が排出されること。
限りある資源を大切に使うことも、環境への配慮になります。

私は時短モードに設定して、なるべくまとめて洗濯することを心がけています。
時短モードですすぎの回数が減っても汚れの落ち具合は変わりません。
エネルギーの節約にも繋がります。

小さな積み重ねが大きな力に

普段の何気ない行動がどれほど環境に負荷をかけているか。
小さいことでも積み重ねれば大きな問題に。
1人1人ができることを見つけて、行動して、継続することが大事なのだと思います。

これからどんな未来が待っているのか想像もつきませんが、少しでも良い未来を作り上げられる手助けができたなら、自分に自信を持つこともできるような気がします。

今日も少しだけでいいので、明日のために自分にできることを実行していきたいと思います🌷

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