引っ越しまでの長い道のり/不動産選び~内見、契約まで

去年の12月、6年近く住んでいたおうちから新居に引っ越しました。
1番の理由は転職して職場から遠くなったこと。
1時間くらいで通うことはできるのですが、元々20分程度で通勤していたこともあって、毎日の通勤が負担に感じるように…。
その1時間で読書をして、なるべく有意義に過ごそうとはしていたのですが、電車ではほとんど座れないし、通勤だけで疲れ切ってしまっていました。

引っ越しを決意したのが転職先が決まった一昨年の11月頃。
ただ、その時期からは引っ越しでいう繁忙期。
礼金が必要だったり、家賃が通常より高めに設定されていたりで初期費用がかかってしまうので、その時期は物件探しのサイトでなんとな~く情報を収集する程度でした。
そこから本格的に物件を探して、内見にも行き始めたのが5月頃。
結局契約に至ったのが去年の11月上旬なので、引っ越しを決意してからは約1年、内見に行き始めてからは約半年ほどかかってからの契約になりました。
正直、最初はこんなに時間がかかるとは思っていなかったです…。

物件を選ぶ基準

転職先が決まった去年の11月頃から、なんとな~く次住む物件の希望条件をまとめていました。

①バストイレ別
②キッチンのこだわり(広さ、都市ガス)
③今よりも家賃が安い
④職場から30分以内の立地
⑤8畳以上の広さ
⑥2階以上かつモニター付きインターホンがある

この5つは譲れない条件だったのですが、なかなかいい物件がみつからず、気付いたら去年の11月になっていたわけです…。

①バストイレ別

私は毎日湯船につかってゆっくりしたいので、お風呂時間も大切にしたい。
そう考えるとバストイレ別は必須の条件。
他にはどうしても匂いが気になってしまうので、なるべくならトイレは独立している方を選びたいとも思っていました。
あとは脱衣所があるとなお嬉しいとも思っていましたね。
ただこの2点は必須ではなく、「できればそうあってほしい」程度にとどめていました。
必須条件が多ければ多いほど、それを満たす物件は少なくなります。
家賃を上げていけば希望に近い物件が見つかるんでしょうが…。
結局は悩みの大半はお金で解決するのかもしれません…。

②キッチンのこだわり(広さ、都市ガス)

キッチンへのこだわりが1番あったので、正直ここが物件選びに難航した最大の理由です。
料理やお菓子作りが好きなので、広いスペースで作業できることが最重要。
そしてなによりキッチン道具や食器類が多くて、食器棚兼作業台も購入していたので、収納が多かったり、食器棚を置けるスペースがあることが必須。
前のおうちはカウンターキッチンに近い形の作りでコンロの背面が広かったので、食器棚を置くことができていました。

写真ではわかりづらいですが、右側の食器棚を置くスペースがあることが第一条件。
ただ、ひとり暮らしの物件ではキッチンが狭いものがほとんど。
1Kだと廊下にキッチンがあるので、背面に食器棚を置くスペースなんてない…。
1Rか1DKのタイプの方がキッチンを広く使えるものが多かったように思います。
なかなか広いキッチンの物件が見つからず、心折れかけて、何度この食器棚を処分しなければいけないのではないかと悩んだことか…。

そしてIHではなくガスタイプに選択肢を絞っていました。
オール電化だと停電になったときに使えるツールが限られてしまうのと、目に見える火の方が安全でなんとなく好きだったので。笑
ガスコンロは設置済みではなくてもいいのですが、設置済みの場合は2口以上あるもの。
そして都市ガスのもの。
実際、プロパンガスの場合は家賃が安いところも多かったのですが、そのぶんガス代が2倍以上かかるなんて話も友人から聞いていて。
料理が好きな私にとってはガス代に怯えながらガスを使うことが大きなストレスになりそうなので、プロパンガスは除外して探していました。
プロパンガスの物件で気になるところはたくさんあったので何度も心は揺らぎましたがね…。笑

あと、個人的に気になったのはシンクの狭さ。
ひとり暮らしのキッチンのシンクってめちゃくちゃ狭いところが多いんですよね。
料理をしない人にとってはちょうどいいのかもしれませんが、お菓子作りもする場合は洗い物がとんでもない量になるので広いに越したことはない。

正直、今1番欲しいものは食洗器。笑
シンク横にまな板を置いたり、食器を乾かすことができる作業スペースがあることも大事です。

とにかく私にとってキッチンは広ければ広いほどありがたいという結論に。

③今よりも家賃が安い

転職をして給料面でいうと、前と変わらないか少し良くなる程度の変化なのですが、大きく違う点としては「家賃補助があるかどうか」。
前の職場では家賃補助が2万円あったのですが、新しい職場では0円に。
これがとても大きい…!
家賃は安ければ安いほどいいのですが、基準としては「前のおうちよりも1万円以上安いところ」という条件で探しました。

ただ、キッチンが広くなればなるほど家賃も高くなるんですよね…。
そこの両立が1番難しかったです。

④職場から30分以内の立地

職場はわりと中心地に近いので、職場から離れれば離れるほど家賃も安くなります。
そうするとキッチンや部屋が広くても家賃が抑えられるところが多かったのですが、引っ越しをする1番の理由が「職場から遠いこと」だったので、家賃は安くても通勤時間が長くなることは本末転倒なわけです。
ただ、職場から近すぎてもプライベートが守られない気がするので、私の中でちょうどいいところが10分~30分程度で通えるところ。笑
ある程度の距離感があった方が私には心地良いのです。

あとは駅から遠くなればなるほど家賃が安くなる傾向にあるので、駅から遠くても職場までがトータル30分におさまれば良いと思っていました。
歩くのは大好きで苦には感じません◎

⑤8畳以上の広さ

前回のおうちはキッチンも合わせて11畳くらい。
その広さで家具もそろえてしまっていたので、リビングが9畳くらいあるところで探していました。
当たり前ですがキッチンと同じで、部屋が広ければ広いほど家賃が高くなるんですよね…。
家賃と希望条件との両立が1番難しい。

⑥2階以上かつモニター付きインターホンがある

セキュリティー面では、オートロックは希望条件には挙げませんでした。
というのも、前のおうちはオートロックだったのですが、侵入しようと思えばできるし、モニター付きインターホンがあれば必須ではないかな、と。
もちろんオートロックがあることで侵入のハードルも上がるでしょうから、あるに越したことはないんでしょうけどね。
ただ、モニターさえあればどんな人が玄関前に居るか確認してから対応ができます。
基本的には配達の方しか対応しないようにしているので、見知らぬ人の場合は居留守を使っています。(おそらく居ることはバレている。笑)
配達の場合も対面受け取りが必須でない限り、インターホンで玄関前に置いていただくようにお願いしているので、対面での対応は控えています。

また、部屋を探している中で1階であれば条件に合うものがあったりしたのですが、やっぱりセキュリティ面を考えると2階以上であることも譲れませんでした。
女性のひとり暮らし。
気を付けておいて損はないですからね。

不動産選び

最初の引っ越しのときから感じていますが、やっぱり重要なのが不動産選び。
はじめてひとり暮らしをするときは、賃貸物件が掲載されているサイト(HOME’SとかSUUMOとか)から気になる物件を探して、そこを紹介している不動産会社に行って内見する、という流れだったのですが、そうすると不動産会社の当たり外れが大きくて…。
私的に良い不動産と悪い不動産の違いは、契約を急かさないかどうか
ひとり暮らしをはじめる当初は何も分からず、気になる物件を紹介している不動産に予約をとって、内見まで行ったのですが、「繁忙期ですから今契約しないとすぐになくなっちゃいますよ」とか「どうします?契約せずに帰っちゃうんですか?もったいない。」とか、気に入らない物件に対して執拗に勧めてくる感じがありました。
そしてなにも契約しないまま帰るときにはちょっと機嫌が悪くなっていたり…。
「この人から契約したい」と思えるような人であることって大事だと思うんですよね。

最初の方はそんな感じで失敗を繰り返していたのですが、不動産が重要だということに気づいてからは、物件から選ぶのではなく、不動産会社から選ぶようにしました。
ある程度引っ越し先が決まっているのであれば、その地域で評判の良い不動産会社の予約を取っていく方がいいと思います。
どの不動産会社でも持っている物件情報は同じなので、もし気になっている物件があればその不動産会社に伝えれば内見もできます。

私の場合、引っ越し先は職場から30分圏内に絞っていたので、その近辺で評判の良い不動産会社を探しました。
結局、不動産会社も何個か回ってから決めたのですが、最終的に決めた不動産会社は、①悪い部分もしっかり教えてくれる、②いくつ内見に行っても契約を急かすことはない、③自分の条件をしっかり聞いて合う物件を探してくれる、④紹介する人と内見に同行する人が同じ、ところでした。
特に「①悪い部分もしっかり教えてくれる」不動産会社はあまりないように思います。
最初にひとり暮らしするときにお世話になった不動産会社も同じなのですが、「ここは間取り的に家具が置きづらいかもしれないですね~」、「隙間があるので冷暖房の効きは良くないかもしれないです」なんて、私の挙げていた条件も考慮しながら良くない部分も一緒に考えて教えてくれました。
なおかつ押し売りもしてこない。

あと意外と少ないのが、④紹介する人と内見に同行する人が同じ。
まずは不動産会社に行って、物件をいろいろと紹介してもらうのですが、いざ内見するとなると「内見はこのスタッフが同行します」なんて別の人物が出てくるんですよね。笑
別にいいのですが、今まで話していた人と同じ話を繰り返さなければいけなかったり、結局内見が終わって契約する・しないにも関わらず、案内してくれた人が物件を紹介してくれた人に電話連絡して、私が電話を代わり、「契約をどうするか」「どこが気に入らなかったか」を説明することに。
二度手間もいいところです。
紹介する人、案内する人、どちらとも関係性を築けないし、話がすぐに進まないので疲れます。
こればっかりは実際に不動産会社に行ってみないとわからないのですが、1回目に良い物件に出会えればいいのですが、もし出会えなかった場合、2回目もその不動産会社を選ぶことはないですかね。

最初の物件探しのときも、今回の物件探しのときも結局3~4社くらいは回った気がします。
良い不動産会社に出会えてから、そこに絞って物件探しのお手伝いをしてもらっていました。

内見に行った数

最初の物件探しの時もそうですが、何個も物件を回りました。
おそらく今回の方がはるかに多くて、不動産を1つに絞ったのは5月くらい。
閑散期も入っていたこともあり、本腰を入れて探し始めたのは7月頃。
半年以上も探していたので、内見数も10件以上になっていたと思います。
行き過ぎて何件行ったのか記憶もありません…。笑
それでも不動産の方は押し付けることもなく、根気強く一緒に探してくださいました。
大感謝です…!

時間がないと内見に行かずに決めてしまう方もいらっしゃるようですが、写真では良いなと思っても、実際に行ってみると予想とは違うことが多々あります。
写真では良いところだけ写しているので、掃除がしっかりされていなかったり、思っていたよりも狭かったり。
靴箱を開けたらカビがびっしり生えているなんてこともありました。
日当たりや周辺の雰囲気、セキュリティなど行ってみてから気付くことがたくさんあるので、やっぱり私は内見に行ってからじっくり決めたいと思っています。

1日に数件気になるところへ行って、気に入らなければ1~2週間後に再度不動産会社へ、というループを3~4か月程度繰り返しました。
内見に行った日に次の内見の予約をしていたのですが、その間にもサイトで賃貸情報は確認しつつ、気になるところがあったら連絡して内見のアポをとってもらう感じでしたね。
やっぱり気になると思ったところは他の方も気になっていることが多いので、先に契約されてしまうなんてことも何回かありました。
そういうときはご縁がなかったんだとあきらめるしかないです。
7月前後は閑散期なので、そこまで競争が激しくはないのですが、閑散期ほどいい物件が少なかったりするので結局その期間に探している人との競争に…。
どの時期も気になるところがあれば早めに不動産会社に連絡しないとだめですね~。

いよいよ契約

そんなこんなで5月頃から内見に行きはじめて、契約したのが11月上旬。
契約した物件は、上記に挙げた希望条件をすべて満たしていました。
ただ、築年数が長くて所々に古さを感じることが少し気になって、1回目の内見時は契約せずにいったん帰宅しました。
ただ、11月を過ぎると繁忙期に入り始めて競争が激しくなるし、これ以上自分の希望を満たす物件はないかもしれない…と感じるようになって、再度夜にも内見に行ってみました。
昼と夜と両方駅から歩いてみて、明るさや防犯面、夜の部屋の雰囲気なんかも確認して。
そしてついに「やっぱりここにします!」と契約に至ったわけです。
…長い長い道のりでした……。

決めてからは不動産の方に手伝っていただきながら、窓や部屋のサイズなどを測定
次来るときは鍵を貰った後になるので、それまでに家具をそろえておきたいなら契約時に一緒にサイズ測定をすることをお勧めします。
私の場合はカーテンを買い替えようと思っていたので、窓のサイズを測定することは必須でした。
後は照明とガスコンロが備え付けでなかったので、サイズと種類を確認。
あとは念のため今持っている冷蔵庫と食器棚、洗濯機を置けるか確認。

書類の記入と今後の流れを説明していただいて物件探し終了。
今回選んだ物件は礼金なしで、1ヵ月フリーレント(家賃無料)だったので初期費用を最大限抑えられたこともありがたかったです。

退去申請

前のおうちは1ヵ月前に退去申請をする必要があったので、12月上旬までの家賃は日割り計算で払う必要がありました。
なので部屋が決まったらなるべく早く退去申請をしなければなりません。
私は夜に契約したので、契約した翌日に退去申請をしました。
結局、新しい物件は11月中旬頃に入居になったので12月中旬までがフリーレント。
なんとか家賃を重複して払うことを免れました。
フリーレントありがたや~~。

そこからは水道や電気・ガスの解約、新規契約、転居届の提出などもろもろの事務作業。
これがまた面倒くさい…。
しかも転居届は平日に区役所に行く必要があったので、平日休みがない方はより面倒だと思います。

契約までが長い道のりだった

引っ越しをしようと決意してから約1年くらい経過して、ようやく決まった物件でした。
妥協せずに決めたぶん思い入れは強いし、前のおうちよりも少し広くなって家具が配置しやすい間取りなので気に入っています。
今となっては古さもレトロととらえてインテリアも楽しめるように◎

賃貸と言えどすぐに引っ越しになるのも面倒だしお金もかかる。
そう考えるとやっぱり自分の中の優先順位が高いものは妥協せずに決めることが大事だと思います。
確かに完ぺきな物件にはなかなか巡り合えないので、どこを妥協できるかを考えることも必要ですが。
許容範囲内で自分の理想にいかに近づけるか。
タイミングよく自分が1番に契約できるか。
結局はご縁があるかないかという気もしますけど。

素敵な物件に出会えるまでの記録で長くなってしまったので、引っ越し業者選びや引っ越し、引っ越し後についてはまた後日まとめたいと思います🌷

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