親知らずを抜いたら辛すぎた/抜歯から抜糸まで

ずーっと親知らずが生えなくて、学生時代までは「顎も小さいから生えてこないかもね~」なんて言われていたのに、3年くらい前に歯医者で調べてもらったら、上下4本しっかり出現していました。
今まではずっと歯茎の中に埋まっていたのだけれど、最近少しずつ頭が出てきて、痛みも感じるように。
「親知らずの生え方によっては、他の歯が押されて歯並びが悪くなる」なんて話も耳にするので、歯列矯正でせっかく歯並びが良くなったのにまた影響が出ちゃうとお金もかかるしそれは避けたい…!と思って、かかりつけの歯医者に相談してみました。
元々歯列矯正をする前から親知らずが埋まっていることはわかっていたのですが、そのときはわざわざ掘り出して抜くほどではないとの判断でした。

親知らずの頭角を現したのは左上と右下。
左上はかかりつけの歯医者でも抜歯できるけれど、右下は横向きで生えていて、抜歯の時に神経を傷つける可能性があるから大きい病院の方が良いという判断でした。
左上も今すぐではなく、もう少し伸びてきてからの方が良いので半年後に抜歯しましょうとのことで、まずは右下の抜歯のために大学病院を紹介してもらうことに。

ここから私のはじめての抜歯の苦痛体験が幕を開けたわけです…。
予約~抜歯、抜歯までの経過を記録しておきたいと思います。

抜歯の予約

かかりつけの歯医者で紹介状をもらうときに、先生が「大学病院はいつも混んでて予約が取りづらいのよね~」とおっしゃっていましたが、まさにその通りでした。
紹介状を持って、12月に大学病院の診察へ行って、予約をとれたのは2月
かかりつけ医からは「抜歯後の痛みがあると思うから、できれば夕方の遅い時間に予約を取った方がいいよ」とアドバイスをいただいていたのですが、私の予定と合う日が朝しか空いていない。
悩みましたが、朝の9:00に抜歯することになりました。
しかも翌日は通常通り仕事。
もうどうにでもなれ!って感じでやけくそでした。笑

このときの私はこの後の辛さを知らない。
抜歯を完全に舐めてました…。

いよいよ抜歯

少し早めに病院についたのですが、早すぎたからかわりとスムーズで8:50くらいに呼ばれました。
担当医と一緒に抜歯する歯を確認して、部分麻酔を打って、いざ抜歯。

1番の感想としては、「顎外れるかと思った」です。
麻酔をしているので痛みは全く感じないのですが、歯をぎゅいんぎゅいん下に押すので、顎が外れないように耐えるので必死。
一体どんな道具で削っていたんだろうか…。
「痛みがあったら左手を上げてくださいね~」なんて言われていましたが、「痛みはないですけど顎が外れそうです!」なんて口を開けたまま言えるわけもなく…。
抜歯自体は10分程度で終わったのですが、顎が外れないように必死に耐え続けた10分間でした…。
顎関節症の人とか、高齢の方は外れちゃうんじゃないかと心配になるほどです。
それとも私の顎の強さを見越してそういうやり方にしたのでしょうか…。
そこまで顎が強いとも思えないのですが…。
謎です…。
でも顎が外れなくてよかったです。(切実)

抜けた歯を見せてくれたのですが、3つに割れて根元からきれいに抜けていました。
根元の部分が跳ね上がって生えていたみたいで、なんかちょっとかわいくて、わが子のような愛おしささえ感じました。笑

抜歯当日:開口が難しい

抜歯後は近隣を買い物しましたが、麻酔が効いていたので違和感はあるものの、痛みはありませんでした。
抜歯終了が9:30頃で、帰宅したのが14:30頃。
しっかり買い物を楽しみましたね。
買い物中に少しずつ麻酔が切れてきて、唇や歯茎の感覚が戻ってきていましたが、特に痛みは感じませんでした。

ただ、帰宅後に遅めのお昼ごはんを食べようとしたら…

口が開かない…!!

抜歯と抜糸で口を開けようとしても痛みというか、引っかかる感じがあるというか。
食べ物がぎりぎり入るくらいのスペースしか口が開きません…。
こりゃまいった…。
抜歯した方では噛めないので、必然的に左側だけで噛まなければならないし、食事時間がいつもの2倍近くかかりました。
まあ、でもゆっくり食べたほうが血糖値の上昇は少なくて済むし良いかな、なんて。(前向き)

18時頃から右頬がちょっと腫れてきた感じがあって、少し頭が痛いような気がする…という状態に。
そこから20時頃にはなぜか寒気が止まらず
コロナのワクチン接種のときもそうでしたが、イレギュラーなことがあると悪寒が走るタイプらしいです。

湯船にゆっくり浸かりたかったけれど、当日は抜歯部から出血する恐れがあるため、血流が良くなること(湯船や運動)は控えてください、と言われてしまっていたので断念。
シャワーで背部をしっかり温めて(寒気が強すぎて、湯船に入っても一緒だったかもしれないくらい浴び続けました。笑)、いつも通り湯たんぽを抱きかかえて布団へ。
やっぱり寒気は止まらなくて、背中にカイロを貼ろうか迷ったくらい。
ただ布団から出るのも億劫で、湯たんぽを背中に当ててなんとか眠りにつきました。

抜歯翌日:腫れがMAXに

朝起きて感じたことは、抜歯部の痛み、頭痛、倦怠感
そして鏡を見ると驚いたことに右半分がぽっこり腫れあがっている…。
右半分の輪郭が四角になっていました…。
これが鏡を見るたびに笑えて、むしろ笑いを提供してくれてありがとう、とさえ思えました。(すごい前向き)
そこでやっぱり後悔したわけです。

…なんで翌日に仕事入ってるんだ…

マスクで顔は隠れるからいいけれど、身体のだるさが辛い
あまり薬に頼るのは好きじゃないのですが、仕方なくカロナールを内服して仕事に向かいました。
午前中はカロナールのおかげもあってかなんとかこなして、そこで油断してお昼にカロナールを内服しなかったら15時くらいから地獄に…。
頭痛と倦怠感が再び現れて、でもあと少しで退勤できるから…ということで、なんとかカロナールがまん選手権を勝ち抜きました。
皆さんはちゃんとカロナールを内服した方が良いと思います。←

ちなみに食事は相変わらず口が開きづらいし、職場でマスクを外すのも嫌なので昼食は抜きに。
やっぱり栄養はとらないと治りも遅いと思うので、朝と夜は通常通り食べましたけど、時間はかかります。
時間に余裕をもって食べ始めることをおすすめします。

抜歯2日後:痛みは継続

抜歯翌日よりはマシでしたが、倦怠感、頭痛、抜歯部の痛みは継続
右頬の腫れは翌日とあまり大差なく輪郭は四角のまま。
今思うと写真におさめておけば良かったな~なんて思っています。
腫れはマスクで隠れるからいっか~なんて思っていたんですが、抜歯することを伝えていた職場の人には「やっぱり腫れてるよね?」とバレました。
腫れてるところが若干はみ出てたらしいです。笑
自分では隠せてるつもりだったんですが…。
でも抜歯を伝えていない人には何も言われなかったので、言われてみればわかるな、くらいだったのかと思っています…たぶん…。
この日も午前中はカロナール内服、午後は未内服で過ごしましたが、やっぱり午後は倦怠感と頭痛に襲われて辛かったです。
素直に薬に頼ればいいんですけどね…なんか自分の免疫力にかけたくなるんですよね…。笑

朝夜は通常の食事をして、昼食はやっぱりお腹もすくので、マスクを取った瞬間に口の中に放り込めるチョコレートとかナッツとかをつまみました。
少しずつですが開口の幅は広がってきた気がします…。

抜歯3日後:腫れは継続

倦怠感や頭痛はマシになって、仕事がお休みだったこともあり、1日カロナールを内服せずに過ごせました。
ただ頬の腫れは継続
今までは鏡を見るたびに笑えていたけれど、ここまでくるといつになったら戻るんだろう…一生この輪郭なのかしら…なんて恐怖を抱くほどに。笑
抜歯当日からですが、歯茎も腫れているのでとても歯磨きがしづらいです。
フロスするにも開口が厳しかったり、上下ともに右奥歯は歯ブラシが奥まで入らなかったりで絶対うまく磨けてなかったと思います。
この期間に虫歯になりそうじゃん…なんて思いながら磨いていました。

仕事が休みの日はお昼ごはんもしっかりいただきました🍴
食欲は落ちません。笑

抜歯4日後:背中に激痛

この日の朝、事件が起こりました。
朝起きてびっくり。

背中が痛い…!!!

くしゃみをするのにも激痛が走るので、「うわあ、痛いのが来る~」なんて思いながらくしゃみをするのにも勇気が必要な状態。
身体をひねったり、腕を後ろに引いたり、横になったり、姿勢を変えるのが大変で、動作をゆっくりしないと痛みます。
原因を追究した結果、「痛みで寝返りの頻度が少なくなったから」、という結論に至りました。
右頬が腫れて痛みもあるので、右向きで寝ることが拒まれます
普段から仰向けスタートで寝ることが多いのですが、痛みから普段よりも寝返りをできていなかったんじゃないかと推察されます。
確かに目が覚めた時も仰向けでしたしね。
まさかこんな副反応があるなんて…。
盲点でした…。
でもどうすることもできず、身体の動きを最小限にしながら仕事をしました(?)。

他の症状は、頬の腫れは継続していますが、少しずつ四角い輪郭が丸みを帯びてきた感じに。
背中の痛みも相まってか、倦怠感、頭痛がぶり返す結果に…。
最悪だ…。
今思えばカロナールを内服すれば、背中の痛みもマシになったのかもしれません。
でもこれは日にち薬だと思っていたので、やっぱり内服しなくても良かったかな、なんて思ったり。(意地でも飲みたくない笑)
ただ、今までは歯茎が腫れているから歯ブラシが入りづらかったのですが、午後から歯茎の腫れがすっきりしてきたように感じました。
開口レベルがもともとを10とすると6レベルくらいまで上がってきたし(抜歯当日は2レベルくらい)、食事や歯磨きがやりやすくなってきた感じがありました。
今まで当たり前のことだったけれど、できなくなると大切さが身に染みてわかりますね…。

抜歯5日後:やっぱり背中が痛い

昨日の教訓を活かして、仰向けスタートではなく左向きスタートで寝ました。
その結果、4日後よりはましだけれど、やっぱり背中(特に肩甲骨)が痛い
くしゃみも相変わらずつらい。
それによって倦怠感は継続
その他(頬・歯肉の腫れ、頭痛)はゆっくーーりですが改善に向かっていました。
でも予想以上に時間がかかりますね…。
辛いのも最初の2日間くらいかな~なんて思っていたので完全にナメてました…。

抜歯6日後:背中の痛みはだいぶマシに

朝起きて、背中の痛みがだいぶマシになっていたことにこの上ない幸せを感じました。
通常通りとまではいかないけれど、動きにそれほどの制限はなし。
くしゃみのときはちょっと勇気はいるけれど、痛みはほとんどない状態に。
そして頬の腫れも「言われてみればちょっとぷっくりしてるかな?」程度まで治りました。
開口レベルは10段階中の8くらい。
なんかよくわからないけれど、開けすぎると傷口が開いて骨がむき出しになっちゃうんじゃないかという不安があって、精神的に10まで開けきれない感じです。
おそらくそんなことはないんでしょうけど。笑
食事や歯磨きもほぼ通常通りの時間でできるようになりました。

抜歯7日後:通常の輪郭に戻った

抜歯部位の腫れが引いて、舌で触っても腫れがわからない程度になりました。
それに伴って輪郭もほぼ通常通りに。
腫れた輪郭に見慣れすぎて、もともとの輪郭を見ても「こんなんだっけ?」みたいな不思議な感情になります。笑
背中の痛みもなくなって、ようやく元の身体に戻ったような気分。
健康のありがたさを再確認しました。

ついに抜糸

抜歯が終わったときに「抜糸は抜歯から1週間~2週間後くらいで予約をとってください」と言われました。
抜歯した病院か、かかりつけの歯医者で抜糸するか確認されましたが、かかりつけの歯医者の方が行きやすいので、そちらで予約をとりました。
ほんとうは1週間後が良かったのですが予約が埋まっていて難しく、抜歯してから10日目に抜糸することに。
抜歯と抜糸がややこしすぎますね…。
予約するときも「抜歯のあとに、あの~糸で縫ったので抜くのをそちらでお願いします」みたいな気を遣いすぎてよくわからない日本語になりました。笑

親知らずを抜歯した先輩からは「抜歯も痛いけど、抜歯後から痛みは嘘みたいになくなったよ!」との情報が。
抜糸も痛いんかい…!

そしていよいよ抜糸の日。
先輩からの前情報を聞いてちょっと怖かったのですが、実際のところは全然痛くなかったです。

拍子抜けするほどあっという間に終わって、「え?もう抜糸したの?」みたいな感じ。
確かに抜糸のときに頬を引っ張るので少し痛い感じはありましたが、想定内の痛みというか。
先輩曰く、糸が歯茎に食い込んでしまうと痛いらしいです。
私は食い込んでなかったのかな?
とにかく痛みがなくて最高にうれしかった…!

1番辛かったのは

抜歯当日~3日目くらいが痛みや倦怠感などのピークだと思いました。
できればその間は仕事を休めるとベストだと思います。
ただ、カロナールなどの鎮痛剤をちゃんと内服すれば、痛みは少なくて済むかも…?
1週間程度で通常の身体に近いところまで戻ったかな~っていう感じ。
背中が痛くなったのは私特有の症状かもしれませんが、皆さんも寝るときは横向きからスタートするなど気を付けてみてください。笑

他の親知らずはどうする?

埋まっている親知らず2本については、かかりつけ医と大学病院、どちらにも相談してみたのですが、「埋まっているうちは歯並びに影響がないと思うので大丈夫だと思いますよ」との返答。
横向きに生えているからちょっと心配ではあるのですが…2人のお医者様がそう言うのならそうなんだろうか…。
ということで、ひとまず他の2本の抜歯は見送ることに。
ただ、また抜歯が必要になってもこの辛さを経験するのかと思うと嫌でしかない…。
でも抜歯の先輩からは、上の歯の方が腫れは少ないとの情報ももらいました。
正直なところ腫れても良いから他の痛みをなくしてほしいです…。

左上の親知らずは6月頃に抜歯の予約をとる予定。
先生は抜糸したときに「研修医とかが練習するくらいの歯なので、下の歯よりは楽だと思いますよ」とおっしゃっていました。
次は夕方に予約をとって、最低でも2日間は仕事をお休みにして、その違いを確かめてみたいなと思っています。
次のことを考えると今から憂鬱ですが、今回の教訓を糧に臨みたいと思います…。
あとは埋まっている2本が歯並びに悪さをしないことを祈ります。

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