摂食障害克服に向けて受診を決意/予約するまでが大変

今年に入ってからとどまることを知らない過食嘔吐。
憎悪と寛解を繰り返してはいるのですが、ここ最近は月の半分以上を過食嘔吐していて、どんどん頻度が増えてしまっている事実。
貯金はすり減っていくし、まったく意欲がわかなくなっていて、平日も休日も問わず1日中何のためにもならない動画を流し見しながら過食する日々。
正直、貯金額は実家暮らしでお小遣いをコツコツ貯めていた学生時代が1番多かったような気がします。
でもひとり暮らしをしている以上、貯金が底をつくわけにはいきません。
この歳になって、過食のせいで親にお金を借りなければいけなくなったり、借金する羽目になるのはどうしても遠慮したい。
ギャンブル依存に似たものを感じますよね。
今までは「精神科に行ったところで話を聞かれて薬を処方されるだけ」、「結局通院費がかさむだけ」という思いが強かったのですが、自分のお金で暮らすことができないなんて、そんな最悪の事態になる前にどうにかしなければと思う気持ちの方が勝って、ようやく精神科を受診する決心がつきました。
裏を返せば、そこまで追い詰められないと「受診をする」という行動には移せなかったのです。
それほど精神科を受診すること自体が、私にとってはハードルの高いものでした。

精神科を探すところから

まずはやっぱり病院探し。
今までも「何とかしなければ」と思う気持ちが勝って、病院を探すところまでは行動に移したことがあったのですが、結局探すだけで終わっていました。
意外と近所に精神科が少なかったり、あったとしても口コミの評価が低いと良くなさそうだと思い込んでやめてしまったり。
そんなことをしているうちに受診する気持ちが低下して、結局探すだけで終了。
今回はそんなことにならないように、予約をするところまでを目標に動き始めました。
ただ、こうして受診を決意をしてから予約をとれるまでの道のりがとんでもなく長かったのです…。

予約できるまでが大変

今回も今まで探していた時と同じように近所で摂食障害を診てくれる病院をネットで検索しました。
何を基準に決めるかは人それぞれだと思うのですが、私の場合は家から通いやすい場所にあること、薬物療法に頼りすぎない治療方針のところが良かったので、ホームページを見ながら雰囲気や理念、口コミなんかも見ながら、なんとなく行ってもいいかな、と思えるところをいくつかピックアップしていきました。
ここで難点だったことが、初診の予約が電話予約のところが多かったところ。
平日しかやっていないと職場の休み時間と病院の休み時間が重なって電話予約ができないこともあったりで、予約をとるまでのハードルが高いように感じました。

と、いうことでまずはいくつかピックアップした病院からメール予約ができる場所からアポをとってみることに。
希望日時をいくつか挙げてメール送信。
そうしたら、衝撃の返信が。

「申し訳ありませんが、摂食障害は診察の対象外です」

もう一度ホームページを見てみると、診察対象に「摂食障害」としっかり明記してありました。
どういうことか全くわかりません…。
拒食症は専門範囲だけれど、過食症は違うのか…?
あんなに時間をかけて病院を探して、せっかく勇気を振り絞ってメールをしたのに、こりゃないぜ…って思いました。
なんというか、見放された気分というか。
誰も自分を救ってはくれないのか、という絶望感を味わったというか。
いつもだったらここで心が折れてもう諦めていたかもしれませんが、今回は予約をとるところまでを目標にしているし、自分の生活がかかっていると思うとここで終わるわけにはいきません。
むしろ見放されたことで「意地でも予約したるねん」っていう怒りに近い感情を行動のエネルギー源に変換していたような気もします。笑

ただ、他の気になっていた病院は電話予約の場所ばかり。
と、いうことでなんとか仕事の休み時間に電話をしてみたのですが、これまた玉砕。

「初診の場合は火木の午後の時間だけになります。」

こう言われて今月のスケジュールを見てみたけれど、空いている日なんてないんです。
私の場合は不定期で平日休みがあるのですが、お休みだと思ったら病院は休診日だったり、病院側の都合が良くても自分に予定が入っていたり。
それにしても初診のハードル高すぎません?って思いながら、どうにも予定を合わせられそうにないのでお断りしました。

2回も心を折られて、途方に暮れて、どうしたものかと考えた結果、最初の病院探しからやり直すことに。
受診しようと決意を決めて行動に移すまでのハードルが高いのに、さらに予約のハードルまでも高いとは…。

近場であることを諦める

これまでは徒歩圏内だったり、定期券内で行ける病院を探していたのですが、全然予約がとれないんだったら、もういっそちょっと遠くてもいいから摂食障害を診てくれる評判の良い病院に行こうと思い直しました。
今までも摂食障害の治療で有名な病院は調べたりしていたのですが、通うにはちょっと遠かったりして候補には挙げていなかったのです。
今回2件予約ができなかったことで、「実績も少ないあなたたちとはおさらばよ!」という強気な姿勢で近場であることは条件から外すことにしました。笑

ただ、検索ですぐ引っかかるようなところだと紹介状が必要だったり、治療費が莫大だったりとデメリットもあります。
私の場合は近場で紹介状を書いてくれるような病院がまず見つかっていなかったので、紹介状なしでも予約がとれる場所、医療保険内で治療ができる場所を探しました。
そして予約をとろうと思えた場所は、定期券外だけれど家から30分以内で通えて、メールで初診予約ができるところ。
1件目と同じように希望日を書いて送信。

…ようやく無事に予約がとれました…!!

長い戦いでした…。
正直ここまで予約に時間と労力を費やすとは思いませんでした。
行動に移さないと知れないことでしたね…。

受診に至るまでのハードルが高すぎる

今までは予約をしようと思っても、結局病院探しまでで終わってしまって、予約をとる過程まで行動していなかったからわかりませんでしたが、予約がとれるまでが非常に長かったです。
これはそれぞれが挙げる病院の条件とか、住んでいる場所とか、スケジュールの関係とか、いろいろな要素があるので一概には言えませんが、予約ができるまでのハードルがすごく高く感じます。
そもそも予約をしようと行動に移すエネルギーが湧き出るまでに時間がかかるのに、特に初診の場合は予約時間や予約方法に限りがあるので、せっかく予約をとろうと行動に移せたとしても、その結果、壁にぶつかることが多ければ、結局予約を諦めてしまう人も多いような気がします。
摂食障害はちゃんと診てもらえれば治る病気だとも言われていますが、診てもらっている人は非常に少ないそうです。
それは人に言いづらい悩みだと認識していたり、周囲からは気付かれづらいからなんとか生活が成り立っていたり、診てもらっても何も変わらないと諦めていたりと理由は様々。
診てもらった方が良いと心の奥ではわかっていても、そういう感情が邪魔をして病院に行くことをしない場合が多いと思います。
最後の最後まで耐えて、結局自分の手ではどうにも負えなくなって、最終手段として病院へ行くことを決意するのに、こんなに予約がとりづらかったらさらに精神的に追い詰められちゃう人もいるんじゃないかな。
私の場合は断られたという怒りに近い感情を行動に移すエネルギーに変えることができたけれど、そのまま「誰も救ってくれない」「私は誰の手にも負えない」「誰にも頼れない」「ひとりで抱えていくしかない」と思い詰めてしまう人も出てきてしまうような気がしてなりません。
精神疾患にかかる人が増加していることも影響しているのかもしれませんが、なんとかもう少し初診がとりやすいように工夫をしてほしいものです。

受診結果も記録したいと思っていたのですが、思いもよらず予約をとるまでにすごく時間と労力がかかってしまったので、今回はここまでにしておきます。
次回、受診したときの感想をまとめていきます。

私と同じように摂食障害で悩んでいる方は、一歩前に踏み出せたと思っても、また壁があって振り出しに戻る出来事が多くあるかもしれませんが、行動を起こせたことは前進です。
自分はなにも悪くありません。
予約がとりづらい世の中が悪いです。(傲慢)
きっと手を差し伸べてくれる場所はたくさんあります。
諦めず、自分を責めず、人に頼って、一緒に一歩を踏みだしていきましょう🌷

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